You can enable/disable right clicking from Theme Options and customize this message too.

アートスタジオな海辺の食堂

かねよ食堂

アートスタジオな海辺の食堂

かねよ食堂

湘南の先にある、どこか懐かしい雰囲気の海水浴場。

走水海水浴場は海水浴場発祥の地として古くから愛された場所。走水が知られるのは古事記や日本書紀の物語から登場し、春と秋にはダイヤモンド富士を眺めることができることから『関東の富士見百景』にも選ばれている。

走水は漁業も盛んな漁師町で、他の海で採れる海の幸とは味が違うというのだ。

漁師町の海岸奥にひっそりと佇むレストランがある。

かつては漁師小屋としての船小屋であり、夏には海の家として営んでいた。

その名も“かねよ食堂”。

外観の佇まいからは、何とも独特で素敵な雰囲気を出している。

オーナーのジョンさんは『うちのお店、ある意味ダサイので!』というが、昔の佇まい、趣を大切にしている。ここに訪れる人はその落ち着く懐かしい空間に、ついつい何時間もいてしまうのだと思う。

季節、時間、天候、どんな時もその時空に心を惹かれてしまう、まさにここは“かねよ食堂”でありながら、“かねよアートスタジオ”なのだ。

オーナーのジョンさん自身がアーティストである一面を持っている。

写真を撮ること、絵を描くこと、流木を使ったアートと多才だ。

そして漁師、料理とすべてがアーティストとして繋がってくる。

ジョンさんにとってかねよ食堂の店づくりが、自分の表現の場となり、かねよ食堂と言う場で、感動を生み出す空間を作っている。

2007年にお店の敷地内であるビーチで、“ART ON THE BEACH”と言うアートショーイベントをはじめた。この場所を愛して止まないジョンさんはこの景色を見てアーティストがレイヤーになって、アーティスト同士がつながり、素敵な時間になればと言う気持ちを込めている。

海の家を感じる趣の外観

様々なアーティストの作品

小さい頃から、この場所で育ってきたジョンさん、自然と触れ合う事、風の合う場所が大好きで、自然との調和、自然との共鳴を大切にしてきている。

お店の外に咲く草花も、ジョンさんが丹精込めて育て、この空間がつくられている。お店の食材である魚類はもちろん、野菜も畑で作っていて、全てがダイレクトな食材。新鮮で高ければいいわけではない、どんな時間を過ごしてきたかと言うストーリーが大切だと言う。

昔の“海の家”の文化は、今はなくなりつつあり、コンビニもなく、車も一家に一台なく、パラソルやクーラーボックスもない時代に、どれだけ人が海の家を重宝し、夏の風物詩を大切にしてきたか。

ジョンさんは『与えられたものを、誰かに与える役目。この場所が大事なのだ。』という。この与えられた場所を守るために、そしてみんなの場所としてシェアして欲しい。

心に残るもの、感動した時間は、心のフィルターに残るもの。

“かねよ食堂”と言う場所で感じて欲しい。

かねよ食堂

神奈川県横須賀市走水1-6-4

Tel 046-841-9881

Open 11:00-18:00(Mon-Thr) 11:00-22:00(Fri-Sun)

Close Monday

Skills