住み手の暮らしがわかる建築

コンセプトは“自然”と“美の感性”より生まれる

増山さんの家づくりに対するコンセプトは

『欧米風やカリフォルニア風など形容されない、ジャンルレスな家。そして家と外の境界線がなるべくなく、未完成な家を自分達で手を入れ育てていく。』

訪ねて見てその意味がわかった。

ナチュラルな木の色で統一されているが、パーツなどが海外製なので、日本の建築ではあるが海外のようなインパクトを漂わせる。

カリフォルニはマリブかジョシュアツリーにある一軒家のような、海辺というよりは山、土の匂いを感じるつくりだ。

テーマカラーは漆喰の白、木の色、真鍮の色で統一され、シンプルではあるがセンスのあるこだわりがとても増山さんらしい。

天井の高い玄関には増山さんのサーフボードが飾られ、天井から太陽の光が眩しく入る。玄関にはチェアが一台。（カット）増山さんご夫妻の職業は美容師。

二人ともクリエイターというだけあって、この素晴らしいセンスが生まれる。

増山邸は高台の立地にはぴったりな設計となっており、たくさんの日光が降り注ぐリビングは、大きなガラス面で覆われている。

テレビが配置されている壁の設計は素晴らしく、両サイドはガラス張り。

和室は小上がり畳になっており、日本人らしさの心も忘れない。

屋根裏のようなスペースには増山さんの男の趣味部屋のような空間

この２階は大人も子供も心をくすぐられる空間となっており、ちょっとした秘密基地のような面白さがある。

２階に使われている扉や柱は古い海外製のもの。

バスルームからクローゼットルーム、ベットルームはつながっており、生活するにはとても便利な設計。

増山邸は生活がおくりやすいつくり、この土地を選んだ意味のある設計、

そして増山さんのこだわりを強く感じる。

新しい家ながら古きものを好む増山さんの色が出ており、とにかく照明が個性的。増山さんが旅をしながらコレクションする照明の数々は、年代も国もデザインも違うのにとてもかっこいい。この家で特に気になった一つのインテリア。